木材の日焼けの実験をしてみました。
無垢板で出来た家具は経年で色の変化がございます。細い無垢板を合わせた集成材も同様です。当初の色より少しずつ濃くなって行き、色に深みを増して行きます。それが味にもなり、時をかけないと出てこない雰囲気ですのでさらに愛着が増すかと思います。
濃くなる理由は、紫外線によるものです。
木目をプリントした合板は、紫外線の影響で色があせ、逆に薄くなってしまいます。その点無垢板は味が増してきますのでメリットかと思います。
ただ、直射日光がガンガン当たるような所に何年も置いていますと、ずっと強烈な紫外線を浴びた状態になるので人と同じようにやけどをし、木材もケガをしてしまいます。そのけがは割れや反りになります。
それと、例えばテーブルなどに物を置いたまま何か月も場所を変えず、紫外線を浴びると日を浴びていない所と差が出来てしまい、日焼けの跡がくっきりと出てしまいます。
写真は、木材の上に物を置いたまま半年間一日中日を当てた木材です。このようにくっきりと跡が出てしまいます。
直射日光が長時間当たる場所は無垢板にとっては厳しい環境となりますので、可能な限りあまり当たらない場所に設置して頂くと幸いです。同じ場所に物を置かれている場合は、跡が付いていないか定期的に確認して頂けると幸いです。