それぞれの堅さの実験をしてみました。

堅さについて

よくお客様から針葉樹と広葉樹のご質問を頂きます。雰囲気はもちろん違うのですが、一番の違いは堅さと重さかと思います。針葉樹はホームセンターでもSPF材や杉、ひのき等よく売られており、 おおよその堅さや重さは分かりやすいかと思います。針葉樹と比べると広葉樹はとにかく重く堅い素材です。広葉樹は大半が重く堅い素材になりますが、中には桐やアルダー材など軽くて柔らかい素材もございます。当工房で扱っております広葉樹ホワイトアッシュは重い方の素材になります。
針葉樹のもみの木は杉よりも堅くヒノキと同じぐらいの堅さになります。
お電話でご質問いただいた時は、爪を強く押した時にモミの木は少し跡が残り、ホワイトアッシュはほぼ跡が残りませんとお伝えしております。堅さをお伝えするのは、ネットやお電話では中々難しい為、今回筆圧の実験をしてみました。

筆圧実験

モミの木とホワイトアッシュにそれぞれ紙の上から鉛筆で文字を書きました。軽く書くとどちらも窪みが付かないため、鉛筆の芯が折れるか折れないぐらいの強さで書いてみました。左が針葉樹モミの木で右が広葉樹ホワイトアッシュになります。

画像では分りにくいですが、少し窪みが付いております。もっと分りやすくする為に上から鉛筆で文字の周りを擦ってみました。

いかがでしょうか。モミの木は少し跡が分かり、ホワイトアッシュはほんの少し跡が付いた状態になりました。画像のように、これぐらいの堅さの差が御座います。

重さについて

堅さの違いは、木材の密度の違いになり、それに伴って重さも変わってきます。堅くなればなるほど重くなります。重さを計算する時の目安の数字として比重がございます。無垢材は自然素材になりますので個体差は御座いますが、平均的な数字でおおよその重さが分ります。モミの木の比重は0.42ほどでホワイトアッシュの比重は0.68ほどになります。

比重での重量計算

下記サイズの板のそれぞれの重さを計算してみようと思います。

横幅180ｃｍ　奥行き80ｃｍ　板厚3.6ｃｍ

モミの木
1800×800×36×0.42÷1000000＝21.7728ｋｇ

ホワイトアッシュ
1800×800×36×0.68÷1000000＝35.2512ｋｇ

モミの木は約23kg ホワイトアッシュは約35kg となります。その差12kg になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。同じ木材でもそれぞれ堅さや重さも異なります。堅くなればなるほど傷は付きにくいですが、ぶつかった時の衝撃はやわらかいほうが安全かと思います。また堅い方が強度はありますが、ちょっと移動する時は、お二人での移動が必要になったりそれぞれにメリットデメリットは御座います。お使いのシーンに合わせてご検討の材料になれば幸いです。

また8ｃｍ×8ｃｍ程の小さな板になりますが、板サンプルをお送りさせて頂く事も可能です。堅さや重さの確認には十分なサイズかと思いますので、ご希望の際は、下記アドレスページ下部にある色サンプルフォームからどうぞよろしくお願い申し上げます。
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