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ダイニングテーブル 無垢テーブルの説明 作り方 仕様詳細 無垢家具とは

テーブルを中心にお客様からよく頂くご質問や疑問点を今回詳しく説明させて頂きます。
オリジナル家具のダイニングテーブル024で説明させて頂きます。
無垢ダイニングテーブル024こちらのダイニングテーブル024は引き出し付きの横180cmのダイニングテーブルです。
無垢ダイニングテーブル024天板は20cm幅の無垢板を4枚継ぎ80cmの奥行きを出しております。
無垢ダイニングテーブル024脚を支える縦に取り付けた板は幕板といいます。こちらの幕板は36mm厚の無垢板を使っております。
無垢ダイニングテーブル024引き出しは前面が19mm厚の無垢板で引出本体は13mm厚の切集成材を使っております。底板は4mm厚のベニア板になります。脚は無垢の杉になります。
一部、集成材とベニア板を使っておりますが、総称して無垢家具になります。
ダイニングテーブル024

無垢家具とは無垢板を使った家具になります。

では無垢板とは何なのでしょうか?

無垢板とは材料において人の手を加えていない無垢そのものの板の事を言います。

家具に使われる無垢板を作るにはまず、丸太を切り出し平たい板にします。製材したままの板は、水分を含んでおりますので、自然乾燥の場合は半年以上寝かせます。大量に製材する製材所などでは人工乾燥機で熱を当て人工的に乾燥させます。水分を含んだままでは、家具出来上がり後に水分が抜けていくため、割れや反りなどが出る可能性が非常に高くなるので乾燥後に家具の材としてようやく使えます。しかし、のこ跡や反りなどがあり、乾燥後のそのままの状態ではまだ家具には使えません。

家具の材料として使うために、さらに切り出し、カンナやサンダーなどで反りをなくし、直角を出し、板厚を均等にし、ようやく材料として使えるようになります。
そしてその材料を使い、出来上がったのが、無垢家具になります。
ホワイトパインしかし、無垢家具と言っても定義があいまいですよね。
2cm幅ほどの無垢材を合わせて作った板は集成材になります。よくホームセンターなどでパイン集成材など売られていますよね。これを使った家具は無垢家具ではないのか、、、
ん~~無垢板は使っていますよね。

集成材は板を細かくつなぎ合わせることで反りが出にくく無垢材の雰囲気は残しつつ、無垢板のデメリットの反りや割れが出にくい様に考えられた材料です。ただ、人工的に材料を作っていますので、当工房としてはできる限り自然の状態の無垢板を使ったもので制作し無垢家具としております。金額と構造のメリットを考慮し、一部ベニアや集成材を使うことはありますが、全体の1割程度と考えいます。構造によっては反り、割れが出にくいように10cmほどの幅で板をつなぐこともありますが、これぐらいの幅でしたら無垢の雰囲気はあるかと思います。

集成材のほかに無垢の雰囲気を出し、反り、割れが出にくいように考えられた突板という材料もあります。
呼び方は「つきいた」と言います。「無垢でウォルナット材なのに金額が意外と安いなあ」と思えるものは、突板が材料だったりします。突板は3cm幅ぐらいの桐やファルカタ材などをつなぎ合わせそれを心材にし、表面に5mmほどの薄くスライスした無垢材を貼り合わせたものです。無垢そのものの経年は味わえませんが、無垢素材の雰囲気を味わえつつ、割れ反りの心配が少ないメリットを取った素材です。ただ小口部分(上記写真の無垢板を切った部分)も薄い無垢板を貼り合わせるため、年輪の表現はできません。テーブルなど小口部分が表面に見えてしまう作りの家具は、小口部分で無垢板との違いがあります。

知恵で無垢板のデメリットを抑えるため出来た加工板もとても素晴らしい物です。それでも無垢板で出来た家具はやはり独特の雰囲気がありますよね。無垢家具は割れや反りなどが出る可能性もあり、デメリットもありますが、これも知恵と経験で克服できるよう造りも考慮して制作してまいります。経年を味わえる無垢家具を作っていける様、日々努力の毎日です。

 

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