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経年により色は濃くなります 無垢板 テーブル 無垢家具

経年による色の変化について

何回か色について書かさせ頂きましたが、色についてはご質問も多く、改めましてブログに書かせて頂きます。
色について
写真は出来上がり直後と4年ほどたったテーブルを並べた画像になります。パイン自体の元の色は白っぽい色になりますが、こちらはオイル塗装とワックス保護で色付けをしたものです。
木材は紫外線の影響で伐採後から少しずつ赤みが増し濃くなってきます。制作時はかんなで表面を削り綺麗にした後制作しますので日焼けした部分も一度元の木材の色にもどります。そこから色付けをし完成となりますので出来上がり直後は木本来の濃さとなります。木材の個体により最初は多少濃淡が御座います。しかし時がたつにつれ全体的に赤みが増し色が薄かった部分も濃くなりますので、2年後ぐらいには濃淡も少なくなり、写真の様に全体的に濃くなった状態になります。

木は伐採後も湿気がある時には湿気を吸収し、乾燥しているときには木にためた水分を放出します。ワックス保護は木本来の呼吸を止めない木本来の味が楽しめる保護方法になりますので、ウレタン保護に比べると擦れや傷も付きやすくなります。経年で濃くなる流れの中にもその擦れや傷がさらに良いアンティーク感を出していきます。最初はほとんど艶がありませんが、使っていくと人が触ることにより擦れや油で塗料では表現できないつや感が出て参ります。使っていくことで、とても味のあるテーブルを作ることができます。

こちらは4年たったテーブルですが、テーブル上に置いた物が映り込んでいます。

無垢材のテーブルだけが楽しめる、使うほどに愛着の湧く無垢テーブルを味わって頂けると幸いです。

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