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無垢家具だから出来る事 凹みの修繕方法 宮崎県延岡市ひでじ工房

ワックス保護だから出来る凹みの修繕方法

家具を使用していると凹みや傷はつきものですね。無垢家具は特にその使用感が良い味を出していき、さらに良い雰囲気を出していける物なのですが、どうしても直したい凹みには修繕方法がございます。
木材の凹みは、木の繊維が押しつぶされて凹みます。木は水分を含むと膨張し元に戻る習性がありますので、凹みも膨張し元に戻る可能性が高いです。
ウレタン保護はプラスチックの様な膜を貼った保護になるので、ワックス保護より保護力は高いですが、もし凹んだ場合は、保護力が高い分、水分が木に染み込まないので元に戻ることは難しくなります。ワックスは木の呼吸を止めない保護剤になり、水気や汚れも弾く保護が出来ますが、これから説明させて頂く方法で水分を吸収させることが可能です。無垢家具のワックス保護仕上げは、凹みを修繕できる素材と保護方法になります。
無垢テーブル 凹み5年ほど使ったテーブルです。傷や凹みなど気にせずガンガン使っていますので、かなり良い味が出ております。
この凹みを元に戻るくらいまで直していきたいと思います。
用意するのは、手芸用などの小さめの針です。まとめて5本ぐらい使います。
無垢テーブル 凹み凹み部分に軽い力でまとめた針をトントンと10回ほど刺します。
無垢テーブル 凹み凹みがすべて隠れるように水をたらします。ワックスは効いておりますので、テーブル全体は水を弾きますが、針で刺した個所は水を含みます。
無垢テーブル 凹み凹みの程度にもよりますが、10~30分ほどそのまま放置し、ふき取ります。
無垢テーブル 凹みいかがでしょうか。今回は完全とまでは行きませんでしたが、ほぼ凹みはわからなくなりましたね。下記写真がbeforeです。
無垢テーブル 凹み見比べるとわかりやすいですね。無垢板でワックス保護だからこそできる修繕方法です。ワックスも半年~1年に一回使って頂けると保護力が復活します。
当工房でもワックスも販売しております。https://hidejikoubou.com/wax.html

針を刺した箇所が少し白っぽくなることもありますが、当工房で使っておりますワックスは色付きになり、ワックスで拭けば目立たなくなります。
当工房で制作したテーブルは上記内容にて修繕可能ですが、他ご購入の場合は、仕上げ方法が違う場合もあり、上記内容で修繕不可な場合もあります。
全ての無垢家具に当てはまる保証は出来かねますので、試される場合は、ご購入店等でご相談されてから試されて下さい。

傷や凹みも楽しみながら、目立つ凹みはたまに修繕しつつ、末永くお使いいただけると幸いです。

 

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